
あなたと同じで私も買う立場になると、「なぜ? どうして?」とサッパリ解らない事が多々あります。
実店舗では現物を手に取ってみる事もできますが、ネットでの購入はそうはいきませんよね・・・
まして、今、まさにハンコを買おうと思っているあなたにすれば「ここは信用できるかな?」とか・・・
色んな事でモヤモヤしているのではないですか・・・?
下記の通り大まかではございますが、少しでもそれが解消されれば幸いです。
あなたが納得できる印鑑を購入される事を願ってやみません。
これにこだわるあなたはハンコに対して重きを置かれている方と思います。
また、既に沢山のサイトをご覧になって「違い」についてはお解りいただいているかもしれませんね。
私の解釈では下記の通りになります。
人の手が全く入らない全工程をレーザーロボットなどで彫ることをいいます。 ハンコの自動販売機もこれに含まれます。
誰でもできるので「早い・安い」を謳う無資格者の仕事は殆どこれになります。
文字の構成はPCで【荒彫り】(文字の周り)を彫刻機で彫り、【仕上げ】(文字の線質の調整)は人間が彫刻刀で行います。
私が見る限り通販サイトに一番多いのがこの工程です。 一般の方には非常にわかりずらいと思います。
【字入れ】(印材に直接筆で文字を書き)、【荒彫り】(文字の周りを彫刻刀で彫り)、【仕上げ】(彫刻刀で文字の線質調整をします)つまり完全手作業です。
当店のサイトはここに相当します。なぜ、ここを選んだかというと購入者様の立場になったときに作業工程書で一連の手順を解りやすくお伝えできると思ったからです。
ちなみに「完全手彫り」も「手彫り」も意味は同じです。
【字入れ】 |
【荒彫り】 |
【仕上げ】 |
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1、前田の文字を書きます |
5、ワクをつくります |
9、印材に墨打ちをします |
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2、次に利の字を書きます |
6、赤い部分を彫ります |
10、前田から仕上げます |
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3、バランスを整えます |
7、赤い部分を彫ります |
11、利の字を仕上げます |
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4、※字入れ完成→ |
8、荒彫り完成→ |
12、仕上げ完成 |
※ 字入れは、あなたもご覧になれます
「鏡文字(左右反転文字)を書くのは手彫りじゃないと出来ない技です」
通販サイトでよく「手彫り・手仕上げ」という記載を目にしますが、これは販売者側の単なる伝え方です。
「手仕上げ」という言葉が入った時点で「手彫りではありません」のでご注意ください。
※ 手彫りの工程には「字入れ」「荒彫り」「仕上げ」の3つがありますが、全て手作業で行う事が「手彫りの必須条件になります」
例えば、下記の通り篆書体(てんしょたい)の印影見本を比較しても、通販で圧倒的に多いのが左側のゴシック体を基調としたものです。また、残念なのは「子」の上部の「角」が出ていますが、これは誤字になります。
おそらく、あなたは当店のサイトを「手彫り印鑑」や「印鑑手彫り」などのキーワードで検索してご覧いただけたのではないでしょうか?
また、偶然にご覧いただけたとしても感謝いたします。
当トップページの記載と繰り返しになりますが、サイトで「手彫り印鑑」を表示記載するだけなら誰でもできます。
前述の「機械彫り」や「手仕上げ」工程だったとしても完成したハンコを見ても解らないですよね。
(そう言っている私が見ても解らないかもしれません・・・)
ですから、「同じ手彫り印鑑なのに、なぜ、こんなに値段や納期が違うの?」とモヤモヤするのは当然の事です。
でも、ちょっと慎重になっていただければ下記の通りありえない事ばかりですよ。
1、サイトでは手彫りの手順は写真で紹介されているけど注文したハンコにはそれがない。
「スマホで簡単に撮影できるのに不思議に思いませんか?」
2、黒水牛の3本セットや象牙の実印が数千円。
「売れば売るほど変動費がかさみます。 職人さんの手間賃は? 原価は?」
3、ハンコのイメージがプレビュー画面で瞬時に表示される。
「正に PCフォント丸出しですね!」(笑)
ザックリいうと、これは、ご注文なさるお客様の生まれ年に基づいて相性の良い印材を選定し彫刻文字の画数を鑑定するわけですが、私も含めて多くの人が必ずしも「吉」の画数ではないので、それを本来存在しない点や線で補うわけです。
ハンコのワクに沢山の接点があるのがそれになります。ただ、誤解しないでいただきたいのですが、鑑定した印鑑を作ったからと言って「これで私の人生は安泰なのだ!」という事はありません。
当然の事ながらにコロナ禍や異常気象による災害などを見た場合、姓名判断した高額な印鑑をつくったとしても何も変わりませんし、まして印鑑の中にあなたの人生を入れること自体が無理だと思います。
ようは気持ちの問題です。そこを上手く突いて高額な印鑑を販売している業者が多いですがサイトに記載されているPCフォントの書体見本と「手彫り開運印鑑」の記載表示には唖然とします・・・
そんなハンコでご自身の人生が変わると思いますか? ハンコの自動販売機でも同じ書体がありますよ。(笑)
文字の通り石材に彫刻したものになります。 種類も沢山あり見た目もとても綺麗なので魅力的ですよね。
ただし、デメリットもありますのでご案内させていただきます。
実店舗にご来店になるお客様から「ハンコのワクが欠けないですか?」とご質問いただく事が多々ありますが、この原因の殆どが落下によるものです。
石材の場合、ハンコの「ワク」どころではなく「本体」そのものが破損します。(硬いがゆえにもろいです)
実際、若い女性のお客様が「他店で購入した石のハンコが1年も経たないうちにワクが欠けてしまいました。」「特に落とした覚えもないのに・・・」と残念な表情でご来店いただいた事もあります。
ダイヤモンドでも欠けない事はないのですから、取扱いには十分にご注意なさった方がいいですよ。
また、石のハンコは彫刻刀で彫れないため、殆どがサンドブラストという機械で作る事になります。
つまり、PCフォントなのでどこで注文されてもありきたりな書体になってしまいます。
ちなみに、当店の新篆書体は篆書体を基調に複雑化しアレンジした当店独自の書体です。
※彫刻文字の画数や生年月日には一切ふれません。
本来、「開運印鑑」や「吉相印体」は、諸先輩方が「技の時代」(PCが存在していなかった時)に競い会うための書体でした。
九星気学に基づいて彫刻文字の画数を鑑定した場合、必ずしも「吉」ではなく「凶」になる場合が多々あります。
それを枠に接する点数(印相調和数)で補い全体の画数を「吉」にするわけです。
ただし、上記はあくまでも「完全手彫り」のできる人、つまり1級技能士が携わるのが殆どでしたが、今では猫も杓子もになってしまいましたね・・・
ハンコ屋を開業するには技術も免許も必要ありません。 大変失礼ですがこれをご覧になっているあなたも出来ますよ。
事実、印材問屋さんが 「彫刻刀を置いても買う人が少ないんですよ」とおっしゃっている事からもお解りいただけると思います。
つまりハンコは彫れなくても全く問題ございません。
その証拠が「ハンコ 通販」などでヒットする数です。 驚く程あるでしょ(笑) それとは逆に「こんな沢山あるのに何で私の近所にないの?」と思いませんか。
これについてもPC1台あれば誰でもサイトを開設できるからです。 実際、固定費がかかる実店舗より一部屋あれば簡単にできますよね。
ちなみに、1級技能士の方は別として、はんこ屋の先入観を利用した胡散臭いサイトも結構ありますよ。
下記の写真を見比べていただければお解りの通り写真と文章さえ合致してれば購入者様は納得しますよね。
「納得しませんか?」
「おかしいですよね・・・」
作務衣を着てればハンコ名人に見えるし、白衣を着てればお医者さんだと思いますよね・・・
それが真実かどうかは別として。
私は手書き・手彫りができるのは国家認定の1級印章彫刻技能士だけだと思っています。 なぜなら、それが各県代表としての全国大会への参加資格だからです。
第23回 技能グランプリ 第24回 技能グランプリ 第25回技能グランプリ
生涯大切にご使用になる印鑑だと思いますので上記取得の業者さんで購入される事をお薦めいたします。
私もそうですが物を買う時に値段は一番気になるところですよね。正直、私が聞きたいくらいです。(笑)
実際、わたしも勉強する意味で同業他社のサイトを見る事はあります。その際、一番最初に目にいくのがやはり値段です。
ビックリするほど高いものから安いものまで正にピンキリですよね・・・・
実店舗にいらしゃるお客様で「ハンコの相場はどのくらいですか?」と聞かれる事もあるのですが、私は正直に「ハンコには相場はありませんよ」とお答えしています。
前述の通り設定価格は販売業者によって違うからです。
ただ、通販でハッキリ言える事は「早い、安い」「高い、遅い」の完全に2極化されていますね。(他業種でもそうかもしれませんが・・・)
これは簡単に「安くて速い→悪い」「高くて遅い→良い」とは区別できませんが、ザックリ言ってしまえば無資格者や2級技能士と1級印章彫刻士の仕事内容が価格に反映されると思います。
つまり、同じように見えるハンコでも実は印影(捺し形)は全く違うものなのです。
納期についても当店では1ヶ月程度いただいていますので、「何で〜??」と思われているのではないでしょうか?
かたや「手彫りの印鑑翌日発送!」「翌日発送」などビックリする謳い文句を沢山見かけますよね「テキストで表示するのは誰でも出来ます」(笑)
また、街中でも時間制限を謳っているお店を見かけた事はございませんか?これについては前述の通り人の手が全く入らないレーザーロボットが作る工程になるからです。
スピードを謳うという事は数をさばかないと利益がでませんし相当数をさばくという事は値段を極端に安くしないと売れませんよね・・・・
● 某量販店の既製品のハンコに「手彫り認印」と表示してあり値段は100円
サイトには「手彫りの印鑑の表示記載があるよ」と思うかもしれませんが、
あなたはその仕事現場を見ているわけではないですよね・・・
大量生産された市販のハンコと同じ工程なので当然早くできます。
「100円じゃ職人さんの手間賃どころか原価もでないですよね」(笑)
ちなみに当店がHPで納期を1ヶ月と謳っているのは、お客様に対して2度(手下書き・字入れ)の確認工程が入る事とそれに対し修正が発生した際の事を考えているからです。
また、こちらからの確認メールに対して1週間後にお返事をいただく事も多々あります・・・(冷汗)
行き違いのないようにメールで事を進めるのは簡単ではないですよね・・・
解りやすく言いますと国家検定の合格書を「厚生労働大臣から認定を受けるのが1級技能士」、各都道府県の「知事から受けるのが2級技能士」です。
先にもお伝えした通りはんこ屋は資格や免許は必要なく営業できるので、特にネットの無資格者はモグリと思った方が良いかもしれませんね。
これは実際にあった事ですが、他店で1週間前に象牙の実印を購入した方が、「自分の思ったものにならなかったので、彫り直してください。」とご来店いただきました。
現物を拝見すると人の手が全く入っていない彫刻文字です。「失礼ですが、おいくらしたんですか?」とお聞きすると、なんと60000円、しかも購入後全く使用していないという事です・・・・
つまり、こういう事です
昨日・今日、雇われたアルバイトの学生さんがレーザーロボットで作った印鑑も60000円。(大量生産された既製品と同等なハンコ)
何十年も印章業に携わっている1級技能士が彫った印鑑も60000円。(唯一・無二のハンコ)
同じ金額ならどちらを買った方が得か言うまでもないですよね・・・
そんなわけで、
はんこ屋は「彫刻士が販売する業者」と「販売するだけの業者」との完全に2極化されています。
国家認定の1級技能士が全国的に少ない理由は実技試験の内容にあります。
私は24歳の頃に1級技能士を取得したのですが、さすがに実技試験は緊張しました。
法人の2重丸の印鑑をご存だと思いますが、これを制限時間内に彫刻するわけです。
しかも、本体はツゲですが「彫刻面は象牙」です。(超硬いです!)
彫刻刀(金属)の刃先が欠ける場合も考えて、何本も用意し臨んだ事を覚えています。
ちなみに、2級技能士はツゲの角印が実技試験でした。
(※ 2級を取得し数年後に1級の受験資格を得る事ができます)
上記のように1級技能士と2級技能士とでは実技のレベルが全く違うため1級を取得するのは困難なのです。
無資格者は彫刻士ではないので合格証はありませんが、2級技能士であれば必ず検定合格証をもっています。
ただ、不思議なのはそれをテキストで記載するだけであって、写真で表示していないサイトが多いです。
「本当に2級技能士なの? 無資格者じゃないの?」 と思う業者が沢山あります。
先にもお伝えした通り、
この業種は体裁の良いサイトデザインの「販売するだけのはんこ屋」と「彫刻士が彫って販売する印章店」に完全に2極化されています。
下記をご覧いただければ一目瞭然ですが、2級技能士はPCフォントを基調に構成するため「文字に抑揚がなく、不自然で弱い無機質な印影です。」
それに対し1級技能士は「線質に強弱をつける事ができるので、流麗かつ伸び伸びとした印影になります。」
●1級印章彫刻技能士とは政府認定の国家検定取得者です
あなたも「周りに会社名」・「中に代表取締役之印」など役職が彫られた二重丸のハンコをご覧になった事があると思います。
1級技能士の検定には上記を制限時間内で筆で文字を書き、彫刻刀で手彫りする実技試験があります。
もちろん、時間内で彫り上げても合否は出来栄えで決まります。
ちなみに、2級技能士は上記には達してなく、合格証は県知事からの交付になります。
無資格者というのは上記以外の方になります。通販サイトに限らず全国的ににこちらが圧倒的に多いです
人の手が全く入らず「誰でも・簡単に・スグできる」ので、自動販売機で子供から大人までご自分でハンコをつくる方も多いです。
無機質なPCフォントがモニターに映し出され、それをボタン一つ押せば「ザ〜」と作れるわけですよね。
いかがでしたでしょか・・・? 少しでもお役にたてたとしたら嬉しい限りです。
特に値段と納期については、あなたが一番こだわる点だと思います。 安くて早いは魅力的ですよね。 私もそう思います。
ご事情によってはすぐに必要な時もあるでしょうし、綺麗ごとなど言ってられない時もありますよね。
ただ、大切なのは、あなたが上記の事を解っていて購入するのと、知らなくて買わされたとは全然 意味が違うと思います。
また、既にお持ちの場合は今まで通りそのハンコを大切にご使用なさって下さいね。
最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。
上記と重複する内容もありますが、よかったらよくある質問も併せてご覧下さいませ。
最初に、あなたのイメージに近づけるために 【手下書き】 をご確認していただき、それをご納得いただいたうえで、【字入れ】(印材に文字を書いたもの)を鏡で反転させ最終確認していただきます。
これらを作業工程書にして完成した印鑑にお付けいたします。つまり正真正銘の完全手彫り印鑑をお約束できます。
はじめて印鑑がご入用になった際は、印材・サイズ・書体・納期などご不明な点が色々あると思います。
そういう場合はご注文に関わらず、まずはお気軽にご相談くださいませ。 もちろん、しつこい営業は一切していませんのでご安心ください。
※ 個人情報の観点からお問合せいただいた件は、7日程度経過してもお返事がなかった場合は完了したものと認識しメールは削除しています。
塩屋印房 厚生労働大臣認定(057-14-2)・1級技能士印章店 石川県金沢市大額2丁目224番地2 【営業時間】 9:00〜18:00(日・祝 休業)
【ご注意ください】
ネットでは2級技能士や無資格者が「手彫り、手仕上げ印鑑」と表示して「開運印鑑」を販売されている業者が多いですが、この殆どがPCフォントで構成された流れ作業の印鑑です。
ちなみに「開運体や吉相体」はPCが存在しない時代に1級印章彫刻技能士の諸先輩方が技を競い合うために開発した書体であり、完全手彫りで生きた文字である事が前提条件になります。
あなたの大切な印鑑は伝統的な手彫り技法によって完遂できる国家認定・1級印章彫刻技能士の店をお薦めいたします。