
先代から譲り受けたハンコにはその方の想いがこめられているはずです。
その大切な彫刻文字を敬意をこめて優しく丁寧にこすって平らにさせていただきます。
そして受け継がれた方の文字を気持ちをこめて彫らせていただき新しい印鑑がここに誕生します。
1級印章彫刻技能士・1等印刻師 塩屋正晴
既存の彫刻文字を平らにするまでを1分30秒程でご紹介しています。 よろしければ、引き続きの彫刻作業はトップページでご覧くださいませ。
ネット上では無資格者や2級技能士による人の手が全く入っていない粗製濫造型の「吉相体」や「開運印鑑」であふれています。
これでは せっかく彫り直して何も意味がありません。 それに対し、私は印材に直接文字を書くことが出来ます。
これは、あなたの筆跡が世界で一つしかないのと同じで、オンリーワン印鑑のスタートラインでもあります。
そして、ここに手彫り彫刻技術を発揮し、あなたに受け継がれた大切な印鑑を再生させていただきます。
ネットでありがちな無機質な開運書体 | 当店の新篆書体 |
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上記はネットで良く目にする開運印鑑を謳った書体です。丸ゴシック体のように全て線の太さが同じに見えませんか? |
私が「新篆書体」で彫らせていただく場合は、「篆書体」をベースに考えますので、「線質」と「バランス」を重視します。 |
「ハンコの彫り直しはあまり良くないのでは・・・?」と、ご質問をいただく事があります。 販売業者によって謳い方も異なりますよね。
また、速さを優先する無資格者や2級技能士の方のように機械で一気に「削る」業者もいれば、先代の彫刻部分に敬意をこめて優しく丁寧に「こする」という作業で平らにする業者もあります。
もし、「彫り直しは本体の長さが短くなるから」という事がご心配でしたら、当店は下記Aの写真でお解りのように、進捗状況を確認しながら少しづつ「こする」ので短くなるのを最小限にとどめる事ができますのでご安心くださいませ。
【象牙印材の彫り直しの場合】
朱肉が印材に浸透した年期が入った象牙のハンコです。お客様にお聞きしたら 姓名鑑定した書体(印相体・吉相体)のようです。(文字が判読できないようにあえて右側を処理しています。)
※ 当店のHPでは姓名鑑定しそれを開運印鑑と謳った販売は一切いたしておりません。
↓
私の場合、完全手作業ですので先ず粒子の粗いサンドペーパーでひたすら削ります。表現は擦るといってもいいかもしれませんね。とにかく円を描くように優しくゆっくりと擦っていきます。
上の写真と比べて彫刻文字が減っていくのがお解りいただけますか?
↓
さらに彫刻文字が消えていくのがお解りですか? 一番注意しなくてはいけないのは水平・均等に平らにする事です。ですから天地左右均等に文字が消えていくところにご注目下さいね。ここまでくると文字が判読できなくなりましたね。
↓
今度は粒子の細かいサンドペーパーにしてひたすら擦ります。 既に文字が消えてなくなりましたね。そして実はここからの作業が専門用語で印面調整(いんめんちょうせい)といってとても重要になります。きめの細かいサンドペーパで表面がツルツルになりまで擦っていきます。完全手作業なので擦る長さも最小限にできるわけです。
↓
これでどうですか?平らに見えますか? 粒子の細かいサンドペーパーで優しく擦って水平・均等に平らになったはずですよ。
↓
水平・均等のマッタイラになったかを確認するには表面に朱墨を塗って再度擦ります。私がいつも印面調整でする手順です。「どうですか、こうすると解りやすいでしょ。」
↓
印面調整完了です。これで正真正銘マッタイラになりました。これでやっと新しい文字を書く準備ができた事になります。それにしてもずいぶん腕がだるくなりました。(笑)
他店と異なるのは、お預かりした印材の既存の彫刻部分は、機械でザーとただ「切ったり、削る」のではなく、サンドペーパーで優しく「丁寧にこすり」まっ平にすることからはじまります。
その理由は、象牙や角には繊維質があるので既存の彫刻部分を最小限で平らにできるのと、今まで大切にご使用なさっていた方の「印鑑への思い」に私が「敬意」をこめ印材を手でしっかり握って「手当て」させていただくからです。また、こうする事によって、少しづつ平らになっていく進捗状況をあなたが確認することもできます。
下記は前田利家さんから新篆書体でご注文頂いた場合の作業工程書になります
現物はA4サイズにプリントアウト致します(※撮影順番や写真、解説文章は多少異なります)
殆どの業者は速さを優先し機械で削って平らにするため「こする」工程の写真はお付けできないと思います。
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こする | 字入れ | 荒彫り | 仕上げ |
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Gはメールでの最終確認【字入れ】としてご覧いただけます。
設計図のない建物がありえないのと同じで【手下書き】(捺印時のイメージ)は正に印鑑の設計図です。
これはお客様のイメージと私の考えを極力近づける重要な確認です。
そのご承諾を得てからメールでの最終確認の字入れ(印材に文字を書く作業)で鏡で文字を反転させた写真をご覧いただきます。したがって合計2度メールでご確認いただく事になります。
1.手下書き 【捺印時のイメージ下書きです】※メールでご確認いただけます
2.字入れ 【印材に文字を書く作業です】※メールでの最終確認になります
印材に直接筆で文字を書きます この段階でお客様のイメージ通り になるように心がけバランスをとりながら丁寧
におさめていきます。 【鏡で反転させての撮影です】
※ここでは手下書きを見ながら印材に書く事になります。つまり、完全手作業ですので最初の手下書き、字入れ、そして完成品の印影はピッタリ同じものにはなりませんのでどうぞご了承願います。
3.荒彫り 【文字の周りを彫刻する作業です】
文字の線質に抑揚と勢いをつけ生きた文字にします。
解りやすくご覧いただくために手下書きと字入れについては大きめの画像でご確認いただいていますので、完成した印鑑の印影をご覧になった際に文字の大きさ・太さ・その他デリケートな部分については感覚的なズレが生じますのでご了承願います。
出来上がった印鑑を捺印 (篆書体と新篆書体の比較)
前田利家(新篆書体) |
前田利家(篆書体) |
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手彫り印鑑をもっと詳しく知りたい方は はんこができるまで をどうぞ
※現物の写真を確認させていただいた際に金額が前後する場合がございます。
彫刻文字数が5文字以内になります
税込価格(彫刻部分の擦り代含む)
直径/5文字まで | 象牙材 | 牛角材 | 黒水牛材 |
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10.5ミリ丸 | 30000円 | 20000円 | 15000円 |
12ミリ丸 | 35000円 | 25000円 | 18000円 |
13.5ミリ丸 | 40000円 | 30000円 | 21000円 |
15ミリ丸 | 45000円 | 35000円 | 24000円 |
16.5ミリ丸 | 50000円 | 40000円 | 27000円 |
18ミリ丸 | 55000円 | 45000円 | 30000円 |
私はサンドペーパーで彫刻面を平らに擦るところから新しい印鑑が完成するまで完全手作業でさせていただきます。
ですから印材によって微妙に感触が異なる事が実感できます。
ここでは一部のお客様になりますが、お預かりした大切な印材の表面を平らにするまでに感じた事をお伝えいたします。
今回、ヒビが入っている事をお互い承知で彫り直しさせていただく事になりました。
先ず、粗い目のサンドペーパーで彫刻面を丁寧に平らに擦っていきます。
前もって彫刻面にもキレツが入っているかもしれない事はお伝えはしてあったのですが・・・
平らになった事を確認しましたが、念のため朱を塗ります。
綺麗に平らになりました。これで新しい彫刻文字が書ける準備ができました。
これ以降ははんこができるまでの手順になりますので、よかったらご覧になって下さいね。
最初お問合せいただいた際に「ヒビが入った印材は薦めできません。もし、彫らせていただけたとしても永くご使用できる保証はできませんよ。」とお伝えはしたのですが、それをご承知いただき承る事になりました。
お客様としてはそれ程思入れのある印材だとお察ししました。写真の通り捺印時に左上に亀裂が入っていたのですが、今回は目立たないように右下にして新しい文字を彫らせていただきました。
こちらのお客様からいただいたご感想です。 ありがとうございました。
先ずは粗い目のサンドペーパーで擦っていきます。
彫刻文字が判読できなくなりましたね。
もう一息です。 ひたすら平らになるように優しく丁寧に丁寧に擦っていきます。
綺麗になったので肌理の細かなペーパーでなでる様に丁寧に擦ります。
念のため表面に朱を塗ります。
平らになりました。これで新しい彫刻文字が書けます。
(表面の白っぽい部分は芯持ち材の特徴です)
これ以降ははんこができるまでの手順になりますので、よかったらご覧になって下さいね。
大変年季の入った黒水牛印材でした。新規に承っても極端に差額が生じない事もお伝えしましたが数日後に彫り直しのご注文をいただきました。
この印鑑に対して特別なお気持ちがあるものと感じた次第です。
こちらのお客様からいただいたご感想です。 ありがとうございました。
彫刻文字はありませんが粗目のサンドペーパーで丁寧に擦ります。
表面に朱を塗ります。
印面が3層になっていてそれぞれの色合いも異なります。
ここからは肌理の細かなサンドペーパーで円を描くように丁寧に擦ります。
既に平らではありますが念のためもう一度表面に朱を塗ります。
綺麗に平らになったのでこれで彫刻文字が書けます。
側面や彫刻面にスジが入っているのがこの印材の特徴のようです。
これ以降ははんこができるまでの手順になりますので、よかったらご覧になって下さいね。
正直、お問合せいただいた際 「ウニコール? えっ?」 と 思いました。 聞いた事も見たこともなかった印材だったからです。諸先輩方や印材メーカーに問合せても「知らない、聞いたことがない」との事です。初めて彫らせていただきましたが想像していた通り象牙のように硬かったですが彫り難いとは思いませんでした。貴重な印材を彫らせていただきましてありがとうございました。
こちらのお客様からいただいたご感想です。 ありがとうございました。
印章店に沢山の印材(象牙、牛の角、木材、etc.)が陳列してあります。 手に取って印面を見ると一見、マッタイラの状態に思われるかもしれませんが実は凹凸があるんですよ。
彫刻面(※専門用語で印面「いんめん」といいます)は印材問屋さんから仕入れたままの状態では全て歪んでいます。 印面が真平(マッタイラ)ではないのです。
これから紹介するのは一番凹凸が解りやすい牛角です。 殆どの牛角は印面が凹んでいますので印面調整には他の印材より時間かかります。
きっと、「えっ! こんなに凹んでいるの?」 と思いますよ。 象牙の時より写真を多くしてご説明しますのでお時間があればごゆっくりご覧くださいね。
特に牛角(オランダ水牛)は一見、平に見えても凹んでいます。なんとなくお解りいただけますよね。
牛角の印面(彫刻面)は印材問屋さんから仕入れたままでは、凹んでいます。それでは順をおって解りやすくご説明させていただきますね。ここではある程度印面が平らに近い状態ですので「印面を擦る」という表現でお伝えしますね。
@
先ず印面に朱墨(しゅずみ)を塗ります。
解りやすくご説明させていただくために彫刻面(印面)に朱墨を塗ります。もし、平であればサンドペーパーで擦ったら全ての朱墨が落ちるはずですよね。
A
朱色部分が凹んでいます。
こうやってご覧いただければ一目瞭然ですよね。サンドペーパーで少し擦りましたが、朱墨が残りました。
印材の周りには擦ったカスがあるのがお解りいただけると思います。
B
けっこう凹んでいますね。(汗)
Aよりさらに擦りましたが、まだまだのようですね。
ここでももちろん優しく丁寧を心がけ、ぐるぐる円を描くようにひたすら擦ります。腕がだるいです。。。
C
けっこう擦りましたが、それでも凹んでいます。
Bより朱色部分が小さくなりましたが、凹んでいるのはお解りいただけますか? 先にお伝えした通り牛角の場合、最初からけっこう凹んでいるわけです。
D
マッタイラになるまで、あと一息です。
@と比べるとけっこう擦っているのがお解りいただけると思いますが、ここまでするのに腕がだるくなりました。(笑)
最小限の長さを擦る場合、やはり手作業が一番です。
実はこの「印面調整」という作業は無資格者の方はロボットでやってしまうので、「ちょうど良い具合」という感覚的なものを無視して削ってしまうのです。
一気に「ザ〜」と余計に削るのと、少しづつ印面の「具合」を確認しながら丁寧に優しく擦るのとは全く異なるわけです。
E
やっとマッタイラになりました〜
先ず、ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました。
いかがでしょうか、朱色部分がなくなりましたね。やっと平らになりました。ちなみに、小さな穴があるのがお解りいただけますか? 「実は、これが芯になります。」
牛角、黒水牛には芯があります。当店ではこの「芯持ち印材」で彫らせていただいています。
F
平になったかを確認するため、もう一度、朱墨を塗ります。
既にEの段階で平らになった事は確認できてはいますが、解りやすくご説明する意味で「本当に平らになったのか?」を確認してみます。
私はこの「印面調整」は建築関係の仕事に例えるなら「基礎工事」だと思っています。なぜなら、平らではない印面に文字を書いて彫刻してそれを最終的に書面に捺印した時、その印影が均一に綺麗ではなかったら台無しになるからです。
今回の場合、もし印面を凹んだままハンコに完成したら印影の中心部分が、うつらない事になります。
そういった残念な事になるのを回避するためにも念には念を入れます。
G
確かに平らになりましたね。
サッと擦っただけですが、ご覧のように朱色部分が一回でなくなりました。均一に平らになった証拠です。
ただ、私は文字を書いて彫刻する前の段階、つまり、この「印面調整」が重要な作業と心得ていますので、しつこいかもしれませんが次のHではもう一度、朱墨を塗ります。
H
@FHの写真は全て異なります。
「@FHの写真は同じじゃないの?」 と思われているかもしれませんので一応お伝えしますが、ここまでの写真は全てその都度撮影したものです。
もちろん時間もかかりますし、印面を擦った分だけ腕もだるくなりました。さて、もう一度だけ擦ってみますね。
完成
バッチリです。超マッタイラですね!
これでマッタイラになった事がお解りいただけたと思います。
HIでは粒子の細かなサンドペーパーを用いています。それでも軽く擦っただけで朱色部分は全てなくなりました。つまり超マッタイラという感じですね。(笑)
これで牛角の「印面調整作業」は完了となります。
ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました。
これ以降ははんこができるまでの手順になりますので、よかったらご覧になって下さいね。
印材の彫刻面は歪んでいます。
「彫刻面の擦り方」と店頭に陳列してある印材で新規に承る場合の「印面調整(いんめんちょうせい)」は重要な作業です。
「はんこの彫り直し」では象牙のお問合せが最も多いです。
技術的には角系でも問題ございませんが、この場合ご予算的には新規で注文されたものとあまり価格が変らない点です。 もちろん、素材そのものに思入れがある場合は価格を問わず彫り直しをご希望される方もいらっしゃいますよ。
また、「印面調整」で牛角を選んだ理由は印材の中で凹み具合が一番解りやすいのと「芯持ち」の芯の部分をご覧いただきたかったからです。 象牙や黒水牛は牛角程凹んでいないので上記のような説明はできないと思います。
彫り直しや店頭の印材で新規に承るにしても先ず彫刻面を平(マッタイラ)にしなくては意味がありません。
一般の方は店頭に陳列してある印材全てが既にそのようになっていると思われがちですが、失礼ですが全く違います。「殆どが凹んいます。」 それを「印面調整」という作業でマッタイラにするわけですが、残念ながらこのご時世、激安・激早の業者さんはそのままロボットにセットして「ザ〜〜〜」とやってしまうのです。
早くて安かったまではいいけどハンコを捺して「ワクしか映らなかった」と実際にお客様からも聞きます。「残念ですよね・・・」 私の場合、金額は高いですがそのぶん「こだわりの印面調整」で「マッタイラ」にしてからあなたの文字を書かせていただき真心こめて彫らせていただきます。
ワシントン条約(種の保存法)が施行されてから20年程度経ちます。 当初から当店は経済産業省への届出業者そして2018年6月から特定国際種事業者になりました。(有効期限2121年5月31日以降は更新が必要です)
以前HPでは、はんこの彫り直しをお断りしていた時期もありました。 その理由は種の保存法施行当初は象牙印材自体彫り直しを受けていいものかという疑問とお客様の大切な印材を一定期間お預かりする事になり、完成品とお預かりした時の本体の色、キズ、寸法などに食い違いが発生しないかとうい心配がありました。実際、私の認識の異なる部分もございました。
上記の赤色部分さえご納得していただければ、象牙については彫り直しをお受けできますので予めご了承いただければ幸いです。
ここでは彫り直しでお受けしている印材のご説明をさせていただきます。
象牙
印鑑の材質としては最高のものとされています。見た目も美しいく、そのすばらしさから 「印材の王様」といわれ、硬度・弾力性・吸水性は他の印材より優れて、ひび割れや虫食いに強く精密な彫刻に向いています。また、朱肉の付も良く、捺印した時の鮮明度はピカイチです。
牛角
以前は「オランダ水牛」と呼ばれていましたが、オランダが原産国でもなく、水牛でもないため、近年、「牛角(うしつの)」に名称が統一されました。オーストラリアやウガンダ、ケニア、ナイジェリアなどの陸牛の角から採られる印材で、美しい飴色が特徴です。天然素材のため、同じ牛角でも印材によって色合いのコントラストが違います。より白色に近づくほど高価とされて、特に弾力性に優れ、印材としては黒水牛同様 芯の部分を使用します。
黒水牛
硬く粘りもあるため、印肉のつきのよさに優れます。また、光沢ある美しさからアクセサリーとしても愛用されています。天然素材のため、完全に真っ黒な素材が少なく、薬品で黒く染色した黒水牛が大多数を占めます。芯の通った中心の芯持(しんもち)、という部分は角の先端にあたる部分を使用し、印面側の芯の小さいものがもっとも良質です。
※ 上記は手で彫れるつまり彫刻刀で彫れる印材になります。
ウニコール(一角の牙)や鯨の牙は、お客様の持ち込み印材で彫らせていただいた事はありますので対応できますが、
両印材共、特有の「ミゾ」があるため、その部分に文字が重なると「文字の線が欠ける」場合があります。念のためお伝えまで。
大変申し訳ございませんが、木材、石材、プラスチック材の彫り直しはお受けしていません。
その理由は下記の通りです。
● 柘やその他の木材は技術的には問題ありませんが、新しく購入された方が安価なためです。
● 石材はサンドブラストという吹付の機械を用いて彫る素材のため彫刻刀で彫る事ができません。
● プラスチックも新しくお求めになった方が安価で購入できると思います。
実印の用途
実印とは役所に登録された印鑑のことを指します。個人の場合 満15歳以上で 住所地(住民票が存在する市あるいは区・町)の市区町村役場に印鑑登録した印鑑を 実印といいます。
●ちなみに 私(塩屋 正晴)の場合は金沢市に住民票がありますので金沢市役所に登録した印鑑が実印になります
銀行印の用途
その名の通り 金融機関(銀行・郵便局)に届出を行った印鑑を銀行印といいます銀行と取引を行う際に取引印として 預金口座開設や引き出しから郵便貯金小切手・手形の作成・受け取りなど金融関係で用いる印鑑です。
認印の用途
認印は郵便物や、宅配の受け取り、町内会の回覧板など日常的に用いる印鑑です。職場でも伝票や書類の認めに頻繁に使用するために軽く扱いがちですが、契約書などの書類上においては実印と同じ捺印効力を持っているから、認印でも責任は発生します。法律上では意志の確認においては同じなので「自己の証」であることに変わりはありません。実印同様慎重に捺印する事も必要です。
※ 下記は当店で承る傾向です。 あくまでも参考までにどうぞ。
実印のサイズ
印面のサイズ |
13.5ミリ丸 |
15ミリ丸 |
16.5ミリ丸 |
18ミリ丸 |
---|---|---|---|---|
女性むき |
◎ |
○ |
○ |
○ |
男性むき |
○ |
◎ |
◎ |
◎ |
銀行印のサイズ
印面のサイズ |
10.5ミリ丸 |
12ミリ丸 |
13.5ミリ丸 |
15ミリ丸 |
---|---|---|---|---|
女性むき |
◎ |
◎ |
◎ |
○ |
男性むき |
○ |
◎ |
◎ |
◎ |
認印のサイズ
印面のサイズ |
10.5ミリ丸 |
12ミリ丸 |
13.5ミリ丸 |
15ミリ丸 |
---|---|---|---|---|
女性むき |
◎ |
○ |
○ |
○ |
男性むき |
◎ |
◎ |
○ |
○ |
仕事の手順として当然ですが、お客様の文字を彫刻する場合は「書く」事が出発点になります。
残念ながら、ネットではPCフォントの丸ゴシック体を開運印鑑、吉相体、印相体と謳ったものを非常によく目にします。
あなたの大切な印鑑を完全手書き・100%の手彫りで再生させていただきます
篆書体・楷書体・行書体の作品
手書きの桧表札
ご注文をご検討の方は下記をご覧くださいませ
お手持ちの印材を彫り直しとして注文を検討される前に価格と納期が心配になりますよね。
そういう場合は先ずお気軽にお問合せしていただければと思います。
お問合せ後、こちらから送信するアドレスに現物の写真をメールでお送りいただければ、ハッキリとしたお見積りをお出しいたします。
(その際、前述の金額と前後する場合がございます)
ご注文いただける際は下記の点はあらかじめご了承願います。
●印材のキズや汚れはそのままの状態でお渡しする事になります。
●当店がお出しする印材ではないので、5年間保証書と経済産業省認定シールはお付けできません。
●彫刻面はサンドペーパーで丁寧に擦りますので、現物の印材は2〜3ミリ程度短くなります。
●完全手彫りの作業行程書はお付けできます。
●彫刻代の他、決済方法による手数料(代引き・振込)・送料は別途かかります。
●承る際はお客様専用の注文フォームをご案内いたします。
ネット通販に限らず「ショッピングセンターで「姓名判断」をした後、高額な印鑑を買わされた。」「無料で手相を見てもらったまではよかったけど最終的には高いハンコを買わされた。」・・・・
こういった事は実店舗でよく聞ききます。 事実、なにを隠そうこの私も横浜での修業時代に次のようなことを経験しました。
休日に女性がアパートに来て何気ない日常会話を交えながら 「手相を見てあげますか?」 と のこと。
私は怪しく思いながらよくよく話を聞くと 「運勢が良くなるハンコはいかがですか?」 と 言うのです。 半分笑いながら私の勤め先を教えると表情が急変し、そそくさと帰って行きました。
(この話を信じる信じないかはあなたの勝手ですが、私の笑える体験談の一つです。)
以前、東京渋谷の交差点でも 「無料で手相を見てあげます。」 が 結局、高額印鑑の販売でニュースになりました。
こういった霊感商法は後がたたないですね・・・・・
話が長くなって申し訳ないですが、上記は人の精神的な部分に土足で入り高額な商品を販売しているに過ぎません。
「ハンコを削って長さが短くなるから運が悪くなりませんか?」 と おっしゃるお客様もいらっしゃいます。
私はきっぱり 「全く問題ないですがご心配でしたらご家族と相談なさってから注文したらどうですか?」 と お伝えしています。
また、少しワクが欠けた程度(爪でひっかいた程)でしたら 「そのまま使用しても問題ないですよ。」 とも お伝えしています。
要はあなたの気持ちの問題ですのでご納得いくまでゆっくりご検討なさってはいかがですか?
最後にネットでは 「開運印鑑」 と謳っている業者が沢山ありますが、あなたの 「精神的な部分」「気持ちの部分」を巧みにつついているだけです。
印章彫刻については無資格業者が殆どですのでご注意なさって下さいね。
当店は特別国際種事業者ですので象牙印鑑を安心してお買い求めできます。
【お問合わせはお気軽にどうぞ】
ご注文に関わらず何かご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。
例えば、印材・寸法・書体や納期などご心配な事がございましたら何なりとどうぞ。
ひつこい営業は一切していませんのでご安心くださいませ。
TEL(076)298-0047
石川県金沢市大額2丁目224番地2
厚生労働大臣認定(057-14-2)1級技能士印章店・塩屋印房 【営業時間】9:00〜18:00(日・祝 休業)
【ご注意ください】
ネットでは「手彫り」を謳う「開運印鑑」を販売されている業者が多いですが、この殆どがPCフォントで構成された無機質で稚拙な印鑑です。
これはPCが存在しない時代に国家認定・1級印章彫刻技能士の諸先輩方が技を競い合うために開発した書体であり、完全手彫りで生きた文字である事が前提になります。
トップページでは先代から受け継いだ純粋な手彫りの工程を紹介していますので、お時間がございましたら今一度ご覧下さいませ。